前回の日記からさらに1か月。いよいよ明日から、社会人としての生活が始まる。大学生の日記も、今日で最終回である。
あっという間あっという間、とばかり書いている気がするが、この1か月もあっという間だった。
前回の日記の通り、3月1日は研修説明会で実家に帰っていたのだが、2日からは友達3人と1泊2日の旅行で黒川温泉に行った。これが最高に楽しかった。夜の8時から夜中まで、延々とブラックジャックをした。飽きもせず・・。修学旅行のような気分になれて、とてもいい旅行だった。
それから1週間は、14日の引越しに向けて少しずつ荷物を整理し始めていた。いらない物は片っ端から捨てまくった。時折、大学1年の頃に使った書類が出てきて、あまりの懐かしさに泣きそうになった。ちなみに、僕が1〜2年の頃に通っていた六本松キャンパスの校舎は、跡形もなく取り壊されてしまった。ちょうど7日に、六本松から引っ越すABBAの手伝いをしたのだが、六本松キャンパスの横を歩いたら何もかも無くなっていた。これまた泣きそうになった。
熊本から親父に出てきてもらい、14日に引越しを行った。4年間慣れ親しんだ部屋は、全ての荷物が運び出されて、がらんとした雰囲気になった。その殺風景がとても寂しかった。周りを見ても、大学生活4年間を同じ部屋で過ごした人はそういない。たったの5畳だが、あの部屋は僕の城だった。あの部屋の風景は、僕の青春のページに大きく刻まれている。本当にありがとう。
それからの2週間は、熊本の実家でだらだらと過ごした。車の運転の練習をしたり、本を読んだり、ゲームをしたり・・。大学生の仕事「だらだらする」ことができた、最後の時間だった。熊本にいる間に、僕の勤務地が決まったので(鹿児島)、今度はそちらへ荷物を送ったり、実際に勤務地に行って皆さんに挨拶をしたり、宿舎で荷物を受け取ったり、といった作業もあった。これらの作業は、いよいよ自分が社会人になるんだという実感を湧かせたが・・
正直言って、僕は今びびっている。明日から始まる社会人生活は、何があるかわからない海へいかだで出航するようなものだ・・そんな気がする。今更ながら、昨年就職したGOやへきゆんは、当時大変な不安があったのではないかと感じている。特に、全く知らない土地に同期などおらず、1人で向かわされたへきゆんは・・。
明日4月1日からは、とりあえず東京での研修が始まるので、取り立ててすぐに業務に就くわけではない。研修は、(仕事なので真面目にやるのはもちろんだが)同期の皆と仲良くしてネットワークを広げながら、楽しくやりたいと思っている。新しい勤務地での仕事は、6月からである。
この春のスタートは、決して希望に胸が膨らむものではない。これから40年近く続く、ゴールの見えない海への出航である。本当に不安だ。だがこの出航は、同年代の皆が全て経験している出航である。意を決するしかない。この先何が起こるかわからないけど、時々帆を休めながら、新しく出会う人々と助け合いながら、自分の航路を切り開いていきたい。