北斗星を求めて

寝台特急「北斗星」が今年3月13日(金)で運行を終了する。

一応、ゴールデンウィークや夏休みに臨時で復活するらしい。とはいえ、その期間は客が殺到してとてもではないが乗れないはず。乗りたければ、運行終了前に乗るしかない。

北斗星の乗車券は、乗車日の1か月前に発売される。そして発売後すぐに売り切れてしまうという。並ばなければ買えないし、仕事はあるし、いろいろ考えると、「3/7(土)の切符を、2/7(土)に駅に並んで買う」ことが、僕が乗車券を手に入れる唯一の手段ということになった。

というわけで、昨日2月6日は仕事を終えるとともに、上野駅周辺のネカフェに入った。夜中はここで時間を潰し、今日7日は朝5時前から行動を始めた。

まず上野駅のみどりの窓口前に行くが、なんと15人以上並んでいる。5時なのにもかかわらずだ。上野駅は比較的大きい駅なので、最初からアテにはしていない(じゃあなんで上野に陣を張ったんだよと言われそうだが、上野駅は他の候補の駅の中間だったので‥)。他の駅に向かうことにする。

次に日暮里駅に降りる。みどりの窓口前には2人並んでいる。いわゆる「10時打ち」のテクニックのためには、1番目でなければならない。次の駅に行く。
5時半、巣鴨駅に着く。ここにも2人いる。少しずつどの駅も人が並び始めていて、このまま駅を選んでいては埒が明かない。仕方なくこの駅で待機することにした。巣鴨駅のみどりの窓口は7時に開く。1時間半じっと立って待った(当然だが屋内ではないので寒すぎる)。7時に窓口が開くとともに、事前受付券を3番目に提出。

次に、8時にみどりの窓口が開く秋葉原駅に降りた。人はすでに4人並んでいる。5番目で40分ほど待ち、8時に事前受付券を提出。

最後に東京駅。11番目ぐらいだった。人が多すぎる。受付券を提出して、10時まで待機する。

東京駅のみどりの窓口は、10時の2分前から窓口の放送で時報を流していた。10時になったと同時に駅員さんが処理を始める。乗車券は10時の発売後すぐに売り切れてしまうから、駅員さんの処理の1分1秒が勝敗を分けるのである。

10時から5分ほどして、駅員さんの結果報告が始まる。僕はB寝台(開放)という、もっとも席が多く、取りやすいところをお願いしていたが、結果は「取れませんでした」。11番目だったので仕方ないと、東京駅を後にする。

次に秋葉原駅に戻り、結果を聞く。5番目の方「×」の掲示。だめだ。頼みの綱の巣鴨駅に行く。

最後の巣鴨駅。駅員さんに「どうでしたか?」と尋ねる。「残念ですが、取れてません」との回答。結果0/3‥。B寝台であっても発売後数秒で売り切れてしまったのか。鉄道ファンの力をなめていたかもしれない。それほどまで北斗星は人気だということだ。

朝の激寒の中ひたすら並んだことを思い出すと悲しいが、あれだけやってダメだったのだから悔いはない。完全燃焼だ。3月7〜8日はどこか別のところへ旅行に行こうと思う。

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