前回の記事から2年半が過ぎた。
世間はぼちぼち年末ムードである。僕はというと、仕事がシャレにならないぐらい忙しく、全くそんな気分になれないのだが、とにかくあと1ヶ月もすれば地元でまた友人たちと会える、ということを希望に仕事に打ち込んでいる。おそらくGOとも会うので、いい加減彼にこの日記を本にしたものを渡さなければと思い、改めて内容をチェックしたところである(大学生の頃、製本代をGOから貰っておきながら、結局本にしていなかった)。
改めて読み返してみて、大学2年生の後半以降のことが綴られていないのは、やはり少し残念だった。3年生いっぱいまでの出来事は、GOの日記にも断片的に書かれているから、少しは補完できるが‥。3〜4年生の頃は時間のほとんどが某試験のための勉強と卒論に割かれたものの、それでもたくさんの思い出(サイコロの旅、二日酔いキャンプ等々‥)がある。それらを記録していればと後悔している。
この日記を書いていたのはちょうどハタチの時だ。「20歳になって」という題の記事も書いている(この題はGOの日記タイトルのオマージュ)。あと1周間で僕は26になるから、6年も前のことになる。当時の僕は、将来に何を思い描いていただろうか。6年後に、日本の中枢で、身を粉にして働いているなんて想像していただろうか。6年前の自分に伝えられることって何だろう。
1つ前の記事(2年半前の)で「就職はゴールのない海にいかだで出航するようなものだ」と書いているが、我ながら本当に的を射ている表現だと思う。未だずっと僕は手探りで航路を探している。どこに行けばいいのか全くわからない。道標もない。足場は不安定で、時々溺れそうになる。「もうだめなんじゃないか」という思いが頭をよぎることもある。
そうして今、この日記を読み返した。当時の僕はどういう思いからか、自転車で富士山を見に行くという旅に出ている。何度も山を登り、嵐に遭遇して、「もうだめだ」と思いつつも、それでもなんとかゴールに辿り着いた。あの旅は、仕事の縮図のような気がする。止まらずにこらえて走り続ければ、この仕事もどうにかゴールを迎えられるかもしれない。6年前の自分に何かを伝えるどころか、いろいろと教えてもらった。
人生はスタートとゴール、そしてまたスタートの繰り返し。とにかく、走り続けようと思う。
2013年12月1日 東京・練馬の自宅にて