エピローグ

今年の3月に後期試験合格の日記を書いてから、早5ヶ月が経った。この間僕は予備校に通い続けている。

はてなダイアリーブックでこの日記を本にしようと前々から考えていたのだが、忙しくてなかなか実行に移せず、放置していた。今回、全て読み直して修正・加筆を行い、一通りの準備が揃うに至ったわけである。

日記というのは、その頃の記憶が鮮明に蘇ってきて、やはり面白い。GOと一緒にスーパーへ出かけパンナコッタを買うという話等は、本当になんでもないエピソードなのだが、この日記を読み直した今、非常に鮮明に思い出される。2005年11月9日に買ったターゲット1900は、今や僕の手元でボロボロになりながら使われている。買った頃は「今からだと遅い気がする」と書いているが、まさか翌年の方が使いこなしているとは思わなかっただろう。10月30日に「疲れました」等と言っているのも今となっては笑える。

高校3年生は、12年間の学生生活の中で最も笑いあり涙あり、様々な事があった学年だった。「大学受験まっしぐら」という題でありながら、勉強に重点が置かれるのではなく、最後まで部活や友達との交流を書くことができたのは、それほど高校3年生という学年が充実していて、楽しいものであったからだと思う。

今、僕がやっていることは「勉強」一本である。友達との交流は、会話程度のものはあっても、一緒に鍋をしたり、超武闘伝2をしたりするものではない。今年4月の時点、「大学受験まっしぐら」の題をつけた以上、予備校生活について引き続き日記を書こうかとも思ったが、もし続けていたら恐らく単調な勉強の日々をつづった超つまらない日記になっていただろう。高校3年の時にはあった真の”充実と楽しさ”が、予備校生活には無いわけだ。

日記を読み返すに、やはり高校3年生は勉強したとは言えない。しかし、勉強しなかったことも、今こうして浪人していることも、後悔することは無い(さすがに2浪以降はわからないが、、)。今は予備校講師の言う「1浪せずに現役合格した奴はだめ。いつまでも引きずって2浪、3浪する奴もだめ。」という言葉の真意もよくわかる。正直、浪人はきつい。だからこそこの苦労を味わずして何なのか。1浪には価値があると僕は思っている。

1浪というチャンスを存分に生かすためにも、今はただひたすら頑張るだけである。もはや今の生活に日記は必要ない。
このページをもって「晩白柚の大学受験まっしぐら」を終了する。

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