昨日からトロントは急激に寒くなってきました。今の気温は-17度、外は一面の雪です。11月に一気に冷え込み、12月にいったん寒さが緩んだと思ったものの、1月に入って本格的に冬の寒さに突入した感じです。
さて今回は、1月になって「Meetup(ミートアップ)」なるものに参加してきたので、その内容と感想をお届けいたします。
- ミートアップとはなんぞや
- Toronto Beer Lovers
- TorontoBabel: Toronto’s International Language Exchange
- Toronto Japanese Exchange (TJEX.ca)
ミートアップとはなんぞや
ワーホリメーカーの方はじゅうぶんご存知だと思います。ミートアップは、様々なテーマ・事柄に対して興味を持っている人たちが集まり活動する、サークルのようなものです。
ワーホリメーカーにとっては、現地の人々と交流することができる非常に貴重な機会として捉えられています。特に大都市トロントには星の数ほど(言い過ぎか)のグループが存在するので、興味のあるテーマに沿って、たくさんの人々と交流できるのが魅力です。
僕は今回、3つのグループのイベントに参加してきました。
Toronto Beer Lovers
「Toronto Beer Lovers」は、その名のとおりトロント中のビールを愛する人びとが集まるミートアップグループです。ビールが大好きな僕は、何をさしおいても・たとえ言葉が通じなくても、このグループには参加したいと思っていました。月に数回、トロントの様々なお店でイベントが開かれています。
僕が参加したのは、地下鉄King駅から徒歩数分のパブ「C’est What」におけるニューイヤーイベント。参加者は15人くらいで、年齢層は40台以上がほとんどだったと思います。日本人はおろかアジア人ひとりもいませんでした。ほぼすべてローカルの方々です。
このお店「C’est What」は、さすがToronto Beer Loversの行きつけの店とあって、尋常ではない種類のビールが置いてあります。メニューを片手に何を注文したらいいか途方に暮れている僕を、まわりの方々が気にかけてくれました。「日本のビールは苦いものが多いので、苦いビールが飲みたい」と僕が言うと、「IPAが苦くておすすめだよ」と教えてくれました。
最初はなんのこっちゃわかりませんでしたが、IPA(インディア・ペール・エール)は、ホップを大量に投入してかなり苦味を強めてあるビールのようです。実際、日本のビールとは比べ物にならないほど苦いです。
まわりの皆さんの会話は、早すぎてほとんどついていけませんでした。しかし終始僕が無言だったというわけでもなく、僕のことを気にかけて「どれくらいトロントに滞在しているの?」とか「今なにをしているの?」とか話しかけてくれる方もいました。そもそも世界のビールが飲めるだけで僕の好奇心は満たされ、結果的にこのグループのイベントはかなり楽しめました。
ただ、ビールの写真を3枚しか撮っていないということは、3杯しか飲んでいないと思うのですが、なぜか最後の記憶が曖昧になるほど酔いました。しまいには終電を逃してしまい、このイベントで知り合った女性の家で目が覚めるという有様でした。日本男子の誇りにかけて、何もしていませんが。まあ、泊めてくれる女性もすごい勇気だなとは思います。
TorontoBabel: Toronto’s International Language Exchange
次に参加したのは「TorontoBabel」という、ランゲージエクスチェンジのミートアップグループです。
「言語の交換」の名のとおり、自分が勉強したい言語を誰かに教えてもらうかわりに、自分の母国語を相手に教えてあげる、というのがランゲージエクスチェンジです。後述の「TJEX」が日本語と英語の交換に限定しているのに対し、この「TorontoBabel」はどんな言語の交換でも構わない、ということになっています。
毎週水曜日の19時から22時まで、Osgoode駅からQueenSt.を西へ10分ほど歩いたところにある「The Rivoli」という、バーとビリヤード場が一緒になったとても広い空間でイベントが行われます。参加者は50人くらい。
最初の1時間は日本に興味があるというカナダの女性と1対1で、あとの2時間は中国人・韓国人・パキスタン人の方を交えてお話をしました。が、うるさいBGMが流れているのに加えて、参加者が非常に多いこともあってまわりの話し声がかなりうるさく、もはや相手が何をしゃべっているのかまったくわかりません。
また、「TJEX」が英語を教える時間40分・日本語を教える時間40分と時間を区切っているのに対し、この「TorontoBabel」は完全にフリートーク形式になっているため、皆英語を話すことしかせず、こちらが日本語を教える時間は皆無でした。皆が各々の結婚観を英語でマシンガントークするので、僕はまったくついていけず、うんうんとうなずくばかりでした。
結果的にこの「TorontoBabel」のイベントはランゲージエクスチェンジしている感がまったくなく、少しも楽しめなかったので、もう行くことはないと思います。
Toronto Japanese Exchange (TJEX.ca)
最後は「TJEX」。日本語と英語のランゲージエクスチェンジグループです。毎週水曜日と土曜日にイベントが開かれています。参加者は日本人が20人、日本語を勉強したい英語を話す人が20人です。日本人2人と、英語を話す人2人の計4人が1つの班になり、前半40分は英語で会話し、後半40分は日本語で会話をするという流れです。参加費に2ドルかかります。
このグループの良いところは参加者の目的意識がはっきりしていることです。前述の「TorontoBabel」が、べつに日本語なんて学びたくない人も来ていて、結果的にずっと英語でフリートークするのに対し、「TJEX」には英語を学びたい人と日本語を学びたい人が来ています。
僕の班は、僕のほかに23歳の日本人の男の子と、28歳のコロンビア人の女性、同じく28歳のロシア人の男性でしたが、後者の2人は日本に非常に興味を持っていて、日本のアニメや漫画の話題にどんどん食いついてくるので、一緒に話していて楽しいです。
英語で話す40分は、やはり皆話す速度が早いので、聞き取るのに必死で大変な場面もありますが、日本語で話す40分は、逆に教えてあげるという立場が嬉しくもあります。
イベントの後は、有志を募って韓国料理屋に夕飯を食べに行きました。結果的にこのイベントは「TorontoBabel」よりもたくさん英語を話すことができ、結構楽しめたので、定期的に通いたいと思っています。
以上、3つのミートアップグループの紹介でした。現地の友達を作りたいと思って行ってみたミートアップですが、残念ながらどのイベントも「積極的にお互いの連絡先を交換する」という雰囲気はありません。集まって喋って飲んで解散、というのが流れです。
ただ「TJEX」では、最後に夕飯を食べている時に、同じ班だったロシア人の男の子と、僕と同じくワーホリに来ている同い年の日本人の男の子の2人とLINEを交換しました。これから足繁くミートアップに通えば、顔の知れた友人ができていくかも?という気がしています。