アール・ヌーヴォーの風雲児

国立新美術館でやっているアルフォンス・ミュシャ展に行ってきた。 この美術展は3月のはじめから開かれていて、その頃から必ず見に行こうと決めていたが、病気のごたごたで実現できずにいた。 僕はアニメオタクではないしアニメをほと…

雪月花の時、最も友を思ふ

銀も金も玉も何せむに勝れる宝子に及かめやも 山上憶良の有名な万葉集の歌である。 銀も金も玉もどんな宝であっても子供には敵わない、という親の思いは、千年以上昔の古い時代から変わらずに在り続けるものだ。 そしていつの時代にあ…

BLOWN UP CHILDREN

2週間ほど、訳あって熊本に帰省していた。 僕はこの晩白柚東京譚に暗い話を書くことを避けてきた。4年の執筆のうちあとの2年はそれが顕著で、旅に出たとか美術を鑑賞したとか、文化的活動について記録したのがほとんどだった。それは…

残り1年でやることリスト(2017.2.26)

なんら確定してはいないが、僕が東京にいるのは残りほぼ1年だと思われる(2016年6月現在)。東京を離れるまでにやっておきたいことをリスト化しておく。 ●インド一人旅2016年のシルバーウィークは飛石になっているので、そこ…

千里の道も一歩から

年が明けた。 今年は仕事の都合もあって、初めて実家に帰らなかった。元旦を家でだらだらと過ごすのもなにかもったいなかったので、昼前から中央線に乗り、飯田橋付近にある「東京大神宮」に行った‥いや、行くのを神社の手前で断念した…

メカラウロコ27

友人へきゆんと、日本武道館で行われたTHE YELLOW MONKEYのライブ「メカラ ウロコ27」に行ってきた。 申年である2016年はイエモンの再結成に沸いた年だった。忙殺されて、再結成について日記に書くことは一度も…

29歳になって

東京都美術館で開かれている「ゴッホとゴーギャン展」を見に行った。 2人は19世紀末に活躍したポスト印象派の画家。わずか2か月ではあるが、フランスのアルルで共同生活を送った。その時に描かれた「収穫」や「ゴーギャンの椅子」、…

おつかれさまの国

怒涛の仕事がようやくひと段落したので日記を書く。8月の時間外勤務は170時間あまり、過去の実績と比べても突出して多いというわけではない。自分としても仕事が辛いと感じたことはあまり無かったはずだが、8月頭の日記を見る限り、…

百代の過客

7月8日から通常業務に戻り、慌ただしく日々は過ぎる。深夜の帰宅が続き、カレンダーを見る暇もないまま、あっという間に8月である。僕の東京生活はこの7月をもって4年目に突入した。この日記「晩白柚東京譚」も書き始めてから4年、…

嵐の前の

日韓国交正常化50周年を記念して、日本と韓国それぞれの国宝である半跏思惟像を展示する催しが、東京国立博物館で開かれていた。開催期間は6月21日から7月10日までのわずか2週間とちょっとである。檸檬を誘って見に行くことにし…