人生の岐路に立っています。
今年6月末をもって退職し、1年あるいは2年、海外へワーキングホリデーに旅立とうと考えています。
そもそもこの考えは、東京にいた2年前にあまりの仕事の激務さから病を患い、ついに体が動かなくなって出勤できないほど病状が悪化した、というところに端を発します。
「晩白柚東京譚」において記事のない空白の2017年3月は、寝たきりの状態が続いて家から一歩も出られない有様でした。リハビリ期間を経てどうにか社会生活を営めるまでに回復はしましたが、熊本に帰ってきた現在も服薬のもと、病状は一進一退を繰り返す日々が続いていて、時々体が動かなくなったりします。
そんな状況に置かれた自分は思うのです。「仕事するのがバカバカしい。」
いやそうはいっても、バカバカしいとしても、人は生きていかなければならないのだから、仕事しなけれゃならんでしょうという声が聞こえてきそうです。それはごもっともです。
しかし今の自分には無理なのです。毎月残業200時間もやって、夜中の4時まで死にかけながら働いて、そしてついに体を壊した僕です。僕だからこそ言える拒否権です。ここまで身を削りながら生きたってバカバカしいだけじゃないか。自分はよくやった。だからもう一度ゆっくり休んでいいのではないか。
とはいえ、葛藤は常に自分の中にあります。僕は国家公務員です。安定した職を放棄するなんて正気の沙汰じゃない。7年間、行政マンとして生きてきた自分に、それ以外の道が務まるのか‥。
イギリスでワーキングホリデー(YMS)に挑戦しているhinaさん(id:hinauklog)という方がいます。1988年生まれだそうなので同い年か1つ下だと思いますが、同年代が海外で奮闘する姿に心を打たれ、いつも興味深くブログを読ませていただいていました。
自分は30歳で行政マンの身。あと1年を待たず、ワーホリの期限が来てしまう(※ワーホリへ行けるのはざっくり言って30歳まで)。この職を放り出す勇気もない。自分にとってワーホリは縁のないものなのだ‥。
しかしhinaさんをはじめとしたワーホリに奮闘されている方のブログを読み続けるうちに、ワーホリへ行く誰もが、30歳を契機に自分の人生これでいいのかと立ち止まり、職を辞して、新たな世界へ飛び込んでいるということに気づかされました。
「俺の人生、これでいいのか!?」
病を患って仕事に懐疑的になった今、この時だからこそ、僕はワーホリへ行かなければならないのではないか。間もなく期限が到来する30歳、ワーホリに行く決心をするのは、今しかないのではないか。そんな気がしています。
そういえば―。僕が20歳のころ、福岡から東京まで自転車で旅をしました。福岡へ帰るフェリーの中で、僕と同じように自転車で旅をしている、韓国人の宣さんという青年に出会いました。彼は29歳で、昔、ワーホリでオーストラリアに行ったんだと言っていました。「オーストラリアはよいところだ。君は若いんだから、1年間ぐらいオーストラリアへ行け!」と口癖のように言っていたのを思い出しました。
オーストラリアを選ぶかどうかはさておいて、彼と同じようにワーホリへ行くとなれば、運命的なものを感じます。10年越しに彼との約束を果たせるでしょうか。
しかしそうはいっても‥、僕は行政マンなのです。安定したこの道から外れてしまって本当によいのか。葛藤が尽きません。この身の震えは武者震いなのか、それとも恐怖心によるものなのか‥。
僕は今、人生の岐路に立っています。
こんにちは、私は現在30歳です。私立の英語教員をしていますが、今年度をもって退職し、カナダへ行く予定です。私自身安定を捨てることには、相当悩みました。周りには反対されました。ただこのまま働き続けても、私の理想の英語教員にはなれないと思いました。海外で経験や英語力をもっと磨いて、世界基準で英語を教えられる人になりたいと思います。帰国しても、正規の教員にはなれないかもしれません。貧乏生活を覚悟で挑戦して見たいと思っています。お金というモノサシに価値を置くか、経験という物差しに価値を置くかなのかもしれません。晩白柚さんと同じようなことを考えていますので、思わずコメントを残させていただきました。頑張ってください!
Life travelerさん、コメントありがとうございます。
先生のブログを拝見して、日頃から目的意識を持って生活していらっしゃる姿に感銘を受けました。ワーホリを通じたご自身がこうありたいというビジョンを明確にお持ちなので、きっとワーホリは成功すると思います。
他方、僕は漫然と英語が喋れるようになりたいとか、海外で生活してみたいとか、その程度のものなので、このままの姿勢ではだめだ、と危機感を持っています。
カナダへ行かれるのですね。僕もおそらく10月頃にカナダへ赴くつもりです。31歳になる12月までにオーストラリアへワーホリ申請だけしておいて、1年はカナダで過ごし、32歳になる直前ぐらいにオーストラリアへ向かう、というちょっと複雑な段取りで2年間のワーホリ挑戦を思い描いています。先生の近況報告も楽しみにしていますね。
晩白柚さん
ただただ自分自身の日々の記録にと始めたブログですが、こうして晩白柚さんの「人生の岐路」なるタイトルの記事で言及していただくと、少し緊張というか、身の引き締まる思いがします。
そして、晩白柚さんがワーホリについて考えられるきっかけの一部になったのなら、とってもとっても嬉しいことです。
私も世間的には安定していると言われる会社の正社員を辞め、周りの友人が結婚し生活を落ち着かせていく中、英語も不十分な状態でイギリスに来て、貯金もそろそろ底をつきます(笑)が、ワーホリに挑戦して本当に良かったと心から思っています。晩白柚さんも後悔のない決断ができますよう、陰ながら応援しています!
晩白柚さん
私もカナダ→オーストラリアのワーホリを計画中です!失業保険の兼ね合いなどを考えると、私も10月くらいに渡加になりそうです。ちなみに留学先はHalifaxを考えています。ブログ更新を楽しみにしております!
ひなさん、コメントありがとうございます。
いやはや。ひなさんのブログは、結構がちで僕の人生に多大な影響を与えたものの一つです。あのブログを読まなければ、一生ワーホリとは縁がなかったと思います。
ひなさんも安定を手放しての出発だったんですね。自分にとって最も恐れているのが安定を手放すことなのですが、それを差し引いてもワーホリに挑戦して良かったというひなさんの言葉には本当に勇気を貰えます。ありがとうございます。
もしワーホリに旅立つ日が来た暁には、ワーホリ仲間として仲良くしてやってくださいね!
Life travelerさん
やはり、カナダ→オーストラリアの2か年計画ですか!
30歳ぎりぎりでワーホリする者にとって、オーストラリアでセカンドビザを取る時間もないですし、YMSの当選が難しいとなると、31歳になる前に2か国目のビザ申請をしておくしか、2年ワーホリする道はなさそうですね。
留学先、ハリファックスとは、ちょっぴりハードそうですね。先生ならきっと大丈夫です。英語が苦手な僕はトロントを思い描いています‥